生き物図鑑 根黄蜻蛉(ネキトンボ) 画像提供:丹後半島エコミュージアムサービス アカネ属のトンボの一種。全身真っ赤なアカトンボで胸に一本の太い黒条があるのが特徴。翅の基部が橙色をしていることから「根黄トンボ」の名がついた。国内では東北地方以南に分布し、丘陵地や低山地の森林に囲まれた池などに生息している。 成虫は5月下旬頃から羽化し、遅いところでは11月下旬頃まで見られる。未熟なうちは雌雄とも黄褐色を基調とした体色で、成熟した雄は全身が赤化し、雌は腹部背面のみ赤化する。 他の多くのアカトンボが卵で越冬するのに対し、本種は幼虫で越冬するため、アカトンボの中では早い時期から羽化が始まる。6月にはもう生殖行動を観察することができる。