生き物図鑑 アズマヒキガエル 京都府レッドリストカテゴリー「要注目種」 日本固有のヒキガエルで、西日本に棲むニホンヒキガエルとは亜種関係にある。本州の近畿以北に自然分布。北海道函館周辺、佐渡島、伊豆諸島では、国内外来種とされている。京都府(丹後~京都市・乙訓地域)が全国的な分布限界で、かつては普通に見られたが、近年著しく減少していることから、要注目種に選定された。 山地の道路舗装化、U字溝設置、水質汚濁、交通事故死が生存を脅かしていると考えられており、繁殖環境の維持(山地の舗装道路建設の際には代替産卵場所の設置等)の必要性がある。 レッドデータブックとは 絶滅のおそれのある野生生物の現状を取りまとめた資料集で、野生生物の保護に取り組むための大切な資料となるものです。 京都府では、絶滅のおそれのある野生生物だけでなく、保護を要する地形・地質や自然現象、学術上重要な自然生態系なども対象にして「京都府レッドデータブック」を発刊しています。 また、府内の生物多様性をとりまく状況が大きく変化したことから、現在、京都府レッドデータブックの見直し作業がなされており、調査が終了したものについては、順次公開が予定されています。(2022年2月現在) 京都府レッドデータ ブック2015 京都府レッドリストカテゴリー 区分基本的概念 絶滅種京都府内ではすでに絶滅したと考えられる種 絶滅寸前種京都府内において絶滅の危機に瀕している種 絶滅危惧種京都府内において絶滅の危機が増大している種 準絶滅危惧種京都府内において存続基盤が脆弱な種 要注目種京都府内の生息・生育状況について、今後の動向を注目すべき種および情報が不足している種